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ベトナム国内の鶏卵市場では、「豊作による価格下落」ともいえる需給バランスの崩れが続いている。こうした状況の中、日本市場への輸出が実現したことで、新たな販路拡大への期待が高まっている。

6月18日、ベトナムの食品メーカー、Vĩnh Thành Đạt Food Joint Stock Company(ブランド名:VFood)は、日本向けとして初となる味付うずら卵のコンテナ輸出を正式に開始した。

今回の輸出は、VFoodと日本企業との協力プロジェクトの成果である。両社は約2年にわたり商品開発や品質改善を進め、日本人専門家の支援を受けながら、日本の消費者の嗜好に合わせた味付けや、厳しい食品安全基準を満たす製品づくりに取り組んできた。

日本向け第1便の輸出は、ベトナム産卵製品の付加価値向上に向けたVFoodの取り組みを示すだけでなく、加工卵製品が品質要求の高い海外市場へ進出する新たな可能性を切り開くものとなった。

一方、ベトナムの鶏卵市場では現在、供給過剰が深刻な課題となっている。背景には、卵価格が高騰した時期に多くの養鶏農家が飼育羽数を拡大したことがある。その結果、生産量が需要を上回り、市場価格は下落している。

このような状況において、日本をはじめとする海外市場への輸出拡大は、余剰生産分の販路確保につながり、養鶏農家の収入改善や経営の安定化に寄与することが期待される。

さらに長期的には、輸出市場の開拓によって、「豊作でも価格が下落する」という構造的な課題の改善が期待されるほか、生産者に対して飼育・品質管理体制の標準化や高度化を促し、ベトナムの鶏卵産業全体のバリューチェーン強化にもつながるとみられている。

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