Kênh thông tin Việt Nam - Nhật Bản
ベトナム・日本総合情報チャンネル

ホイアンの小さな通りに、突然子どもの泣き叫ぶ声が響き、多くの人が驚いて振り返った

パニックと無力感しかないように思えたその瞬間、何十人もの見知らぬ人々が力を合わせ、一つの心温まる物語を生み出した。そして数か月後になっても、日本人の母親はその出来事を深い感動とともに語り続けている。

3月末、坂本麻子さんは家族とともにホイアンを旅行していた。旧市街を自転車で散策していた際、7歳の息子アキラ君の足が誤って自転車の車輪に挟まってしまうという事故が起きた。

激しい痛みにアキラ君は大声で泣き出した。母親は慌てたが、さらに痛みを与えてしまうことを恐れ、自転車を地面に下ろすこともできなかった。多くの人が行き交う通りの中で、彼女はただ自転車を支えながら状況を見守ることしかできなかった。

「その時、本当にどうしたらいいのか分かりませんでした」と麻子さんは振り返る。しかし、その後思いがけないことが起こった。近くにいたバイク修理店の職人たちがすぐに駆けつけたのだ。危険な状態で無理に足を引き抜こうとするのではなく、彼らは冷静に車輪の部品を一つずつ取り外し、スポークを外しながら、安全にアキラ君を救出した。

それだけではなかった。通りかかった配車サービスのドライバーも、自ら家族を近くの医療機関まで送ることを申し出た。見返りを求めることなく、ためらうこともなく、まったく面識のない人々から差し伸べられた助けだった。

幸いにも、アキラ君のけがは軽傷だった。診察後、家族は宿泊先へ戻り、その後の様子を見守ることにした。

傷はすぐに回復したが、日本人の母親の心に最も深く残ったのは、家族が最も困難な瞬間に受け取った優しさだった。「もし皆さんの助けがなかったら、もっと深刻な事態になっていたかもしれません。本当に感謝しています」と彼女は語った。

その後、麻子さんは家族を助けてくれた人たちを探し出して感謝を伝えたいという思いから、この出来事をSNSに投稿した。

そして翌日、彼女は息子とともに再び修理店を訪れた。ただ感謝を伝えるだけではなく、アキラ君は自分のお小遣いでお菓子を買い、助けてくれた人たちへ贈った。

小さな行動ではあったが、異国の地で出会った親切な人々への、子どもの純粋な感謝の気持ちが込められていた。

「ホイアンでの体験は本当に忘れられません。この小さな出来事が、日本の皆さんにベトナムをより深く知ってもらい、この国をもっと好きになってもらうきっかけになれば、とても嬉しいです」と麻子さんは話した。

多くの人が社会の無関心さを心配する時代だからこそ、ホイアン旧市街で起きたこの出来事は、優しさが今も確かに存在していることを思い出させてくれる。

時として、旅先で最も美しいものは有名な建築物や風情ある景色ではなく、誰かが助けを必要としている時に人々がどのように接するかという、その土地の人々の心なのかもしれない。

麻子さん一家にとって、ベトナム旅行は美しい写真だけでなく、ベトナムの人々の温かな思いやりという大切な記憶を持ち帰る旅となった。

そしてそれこそが、ホイアンが日本からの旅行者に贈った、何よりも貴重な贈り物だったのかもしれない。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です