ベトナム北部で、首都ハノイと山岳地域を結ぶ新たな交通インフラ整備計画が進められている。建設が検討されているのは、フート省とタイグエン省を結ぶ山岳トンネルを含む新道路で、事業は国内大手インフラ企業のデオカー・グループ(Deo Ca Group)が担当する予定だ。

計画によると、新たな道路は全長約18.7km。このうち約2kmはタムダオ山地を貫くトンネルとなり、フート省タムダオ地区からタイグエン省クアンチュー地区(ヌイコック湖周辺)までを結ぶ。これにより、タムダオ山地の西側と東側が直接結ばれ、ハノイ方面へのアクセスが大幅に改善される見込みだ。
デオカー・グループは今後、事業化に向けた各種手続きを進め、2026年中の投資方針承認を目指す。着工は2027年を予定している。
7月8日に行われた会議で、タイグエン省人民委員会のブオン・クオック・トゥアン主席は、このプロジェクトが地域開発の新たな原動力になるとの期待を示した。交通網の整備によって地域間の連携が強化され、新たな経済圏の形成や持続的な成長につながると強調した。
また、同省は建設局を中心にフート省およびデオカー・グループと連携し、ルート選定や投資方式などの検討を急ぐ方針を示している。今後は中央政府や関係自治体とも協議を進め、早期の事業実現を目指す。
デオカー・グループのホー・ミン・ホアン会長は、「この道路は単なる交通インフラではなく、地域の新たな発展空間を切り開く重要なプロジェクトだ」と述べた。そのうえで、「黄金の道は黄金の価値を生み出す」との考えを示し、地域の潜在力を引き出し、広域連携や持続可能な経済発展を後押しすると期待を寄せた。
さらに同グループは、プロジェクト推進に加え、地方政府への技術支援や人材育成、デジタル技術を活用したプロジェクト管理のノウハウ提供などにも協力していく方針としている。